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私がUSCPAの受験を考えたのは2019年の5月。アメリカのMBAを卒業し、7月から現地の監査法人で働くことが決まったからだ。

元々日本の公認会計士に合格しており、会計の素養はあったため予備校は使わずに勉強をしようと思っていた。

しかし、リサーチをする上で、やはり最短で確実に合格するためには米国公認会計士に特化した予備校の力が必要であると感じ、アビタスを選ぶことにした。

結果、勉強を開始した2019年6月中旬から約6ヶ月で全科目に合格することができた。今回は、そんな専門校アビタスの講座内容や費用、さらには割引について話していきたい。

 

米国公認会計士試験とは?

 

USCPA試験の概要

米国公認会計士試験とは、いうまでもなくアメリカのCPA試験。

日本の公認会計士試験と比較して、合格率が高く(科目別で概ね50%)社会人にも取り組みやすい資格試験である。

 

米国公認会計士試験は、下記の科目から構成される。
  • FAR:財務会計及び公会計
  • BEC:管理会計及びIT
  • AUD:監査論
  • REG:ビジネス法及び税務
それぞれの試験時間は4時間で、選択式のMCと総合問題のTBSから構成されている。

 

試験制作をしているAICPAが日本語の米国公認会計士(U.S.CPA)試験ページを公開しているため一読しておこう。

 

受験時期

2020年7月に試験制度が改定され、1年中同じ科目をいつでも何度でも受験できる(*不合格の結果が出てから再受験可能)ことになったため、回数制限や受験時期にストレスを感じなくて良いことも特徴だ。

私が勉強していた2019年には、受験時期が年に4回のウィンドウに限定されており、1つの科目は年に最大4回までしか受けられず、受験スケジュールを組むのが若干煩雑であった。

改定により、テストセンターが空いている限りフレキシブルに受験日程を決めて試験に望めるのはありがたい。

 

受験要件・ライセンス登録

受験要件

USCPAの受験を決めた後、一点注意しなければならないのは受験資格だ。

アメリカの公認会計士試験は、州ごとに受験要件が定められており、大学卒業や会計・ビジネス単位を一定数以上取得していることが受験要件になっている。

 

例えば、受験要件が緩く受けやすい州として人気なアラスカ州は、4年制大学の学位と会計15単位があれば受験可能。

人気のニューヨーク州では、総取得単位120単位(会計、監査、税務、管理会計の単位が必要)で受験が可能だ。

州ごとの受験要件はこちらのページで詳しく解説されている。

 

ライセンス登録

どこの州でライセンスを取得するかは、アメリカ国外でUSCPAとして勤務するのであれば関係ない。

アメリカで監査業務に従事する場合、監査先の会社が位置する州のライセンスがマネージャー・パートナー以上に求められることが一般的だ。

私は早期合格を目指していたため、アビタスがおすすめするアラスカ州で受験し、ライセンスはワシントン州で取得することにした。

 

独学か予備校か?

 

受験にあたり、USCPA予備校の比較には多大な時間を有した。独学も検討したが、そもそも受験要件の1つである会計単位が足りない。

単位取得のため、アメリカのコミュニティカレッジなどに通うこともできたが、学習内容が試験と直結しない上に取得の金額が高い(3単位で800-1,000ドル程度)のだ。

日本のUSCPA予備校に通えば、単位取得がパッケージ料金に含まれることもあり、受験要件、ライセンス要件を満たすことも考えるとトータルで安く抑えられる。

受験手続き学習の効率性などを総合的に考え、予備校を利用することが早期合格に繋がると考えた。

 

私がアビタスを選んだ理由

 

以下、私が最終的にアビタスを選んだ理由を紹介したい。

単位取得が簡単:海外からも必要単位が取りやすい

単位取得のサポートをしている予備校は多くあるが、❶単位取得の方法や❷時期は慎重に検討しよう。

単位を取得してすぐに受験ができるようになるわけではなく、NASBAによる学歴の審査や単位認定をし、受験資格を得るまでにかなりの期間を要するからだ。

数ヶ月も本試験を受けられずにモチベーションを維持できる自信がなかった私は、最短で受験資格が得られるサービスを探した。

 

結論から言うと、Abitusの単位取得は以下の点から素晴らしい。
  • 試験がいつでもWEBで受けられる(要予約)
  • 前日まで無料でキャンセル可能
  • 50%以上の正答率で合格、試験問題はテキストからでる
  • 試験を受けた翌月末には単位取得可能
 

単位認定試験は言うなればかなり簡単で、事前に準備を少しすればまず落ちることはない。WEBでいつでも受けられるため、フレキシブルだ。

他の予備校だとわざわざ限られた日程で試験センターに行く必要があったり、単位の取得のタイミングが年に2回しかないなど不便の場合もある。

私のMBA留学の友人は、某大手予備校でUSCPA講座の勉強を開始したが、単位取得ができずにアメリカで一度も受験をせずに日本に帰っていった。

いち早く受験資格を得ることは早期合格に重要なことは再度強調しておこう。

 

コース料金が単位込みでわかりやすい

 

これも上記に関連するのだが、USCPAの講座の料金設定がわかりずらい予備校が場合が多いと感じた。

初期費用を抑えて見せるためだろうか、単位取得を別料金にする予備校もあり、最終的にいくら費用がかかるのかが不明確になってしまう。

 

面倒ではあるが、不足している単位が何単位かを明確にし、トータルでいくらかかるかを計算しよう。

アビタスは単位込みの費用を出しているため、若干高いようにも見えるが、全て計算するとそこまで違いはなかった覚えがある。

 

合格実績を公開している

 

アビタスはUSCPAの予備校業界では老舗中の老舗。アビタスの評判も良いものが多く、ネット上のクチコミを悪くない。

1995年の設立以来、25年に渡りUSCPAの教材を開発・提供し、合格者は述べ4000人以上にわたる。TAC、大原、プロアクティブをリサーチしたが、合格人数を出しているのはAbitusだけであった。

 

また、アビタスはUSCPA講座の他、会計や監査、ビジネス関連の様々なコースを提供している。
  • MBA
  • CIA(内部監査人)
  • CISA(情報システム監査人)
  • IFRS(国際会計基準)
  • CFE(不正検査士)
 

アビタスのコース内容・費用

 

費用

アビタスのUSCPA講座の料金体系は至ってシンプル。以下の2つしかないのだ!
  • ライトパック:594,300円(税込)
単位試験6科目(会計またはビジネス約15単位分)込み
  • フルパック:793,800円(税込)
単位試験19科目(会計29単位+ビジネス24単位)込み

どちらのコースも取得できる単位数以外のサービスは完全に同じで、校舎(新宿、八重洲、大阪)に通学又は通信講座とすることもでき、自習室の利用も可能だ。

 

ちなみに、私は海外からの受験だったため、消費税の10%がかからず、上記金額の10%OFFとなった。

 

教材

アビタスの教材は5つから構成されており、この5つの活用しながら学習を進める。
  1. テキスト
  2. 問題集
  3. eラーニング(動画、Web問題集、アプリ)
  4. 直前対策講座(過去問)
  5. 模試
 
  • WEBの問題集が使いやすい!

私は何度か問題集(紙)で勉強したあとは、WEBでの練習に切り替えた。マイページにログインすることで、職場でも自宅でも問題を解くことができる。

WEB学習では、以下のような機能を利用することができる。
  • 学習進歩の管理
  • 正答率から苦手分野の特定
  • リトライ設定で苦手分野を集中学習
 

特に、リトライ設定機能では、「リトライ問題のみ抽出」をクリックして間違えた問題のみを集中的に練習して弱点潰すのに役立てた。

紙での勉強も好きだが、今回はeラーニングの便利さを感じた瞬間でもある。

 
  • 模試と過去問が良い!

また、アビタスの良いのは直前の模試AICPAのリリース問題(過去問)だろうか。

問題集は基礎を固めることを目的としているため、本試験よりも簡単めの問題が多く出題される。問題集のみで満足していると本番で痛い目に合う。

 
  • アビタス模試
アビタスの模試は、本番を想定して作られているため、問題集と比べてかなり難しいのだが、受験することで試験本番の難易度・時間配分等を把握することができ、良い練習となる。

また、アビタスは合格者の模試の平均点も公開しているため、現在の実力と合格までの距離を図ることができる。

 
  • リリース問題(過去問)
さらに、模試を受けた後、本試験までの間に活用したいのがAICPAのリリース問題と解説だ。

これは優良な実際の過去問をAICPAが予備校などに提供しているもので、アビタスはこれに日本語の解説をつけている。

 

既に問題集に含まれている問題もあるが、かなり多くの問題を改めて解き直し、本番の出題傾向を掴むのが重要。

リリース問題に似た問題が本番で出題されることもあり、リリース問題をいかに活用するかが合格へのカギとなる。

私はMCは数年分、TBSは時間に余裕があれば解くようにした。

 

勉強法

アビタスの教材を活用した、一般的なUSCPAの勉強法は下記の通り。
  1. テキストと講義(動画)で理論を学ぶ
  2. 問題集(紙、WEB、アプリ)で練習
  3. 直前講義、過去問練習
  4. 模試で仕上げ、弱点克服
4科目(FAR、BEC、AUD、REG)の講座だけでなく、簿記初心者のために英文会計入門コースも準備されている。

私は短期合格を目指していたため、テキストと講義動画に関してはほとんど見ずにに問題集を繰り返す勉強法を取ることにした。

私のUSCPAの勉強方法はリンク先で詳細をまとめているので参考にしてほしい。

 

 

実際にアビタスでUSCPAを勉強してみて

 

良かった点

  • 最短合格を実現できるテキスト
アビタスを利用して一番の良かったのは、結果論になってしまうが、6ヶ月の勉強期間で全科目合格することができたことだ。

USCPA試験は75点以上を取れば合格のため、全ての知識を覚えたり、難易度の高すぎる問題をマスターする必要はない。100点を目指す勉強法は合格への近道ではないのだ。

アビタスのテキストや問題集は、合格に必要な知識のみを厳選した構成となっているため、最低限の労力で合格レベルに持ってくることができる。

中には、アビタスのテキストのみでは、本番に対応できないとの意見もあるが、私はアビタスのテキストのみで全科目に合格できたため、アビタスのテキストを徹底的にやることで合格水準まで確実に持っていけるはずだ。

 

 
  • 日本語で効率的にインプットをすることができる
私自身、いくらアメリカでMBAを取得したと言っても、日本語が母国語なので、日本語で学習したほうが理解が断然早い

予備校によっては、アメリカのUSCPA教材を採用しており、英語でインプットする必要があるが、理解するまでに時間がかかりインプットが非効率的になってしまう。

一方で、アビタスのテキストは以下のように英語と共に、日本語でも説明がされており、効率的に学習を進めることができた。

 

 
  • 受験関連手続きのサポートが手厚い
実際の勉強以外にも、学歴審査、単位取得のサポートもしっかりしており、受験に必要な全ての手続きのマニュアルを提供していることもありがたかった。

 

悪かった点

一つ不満をあげるとすれば、若干テキストや問題集の作りが若干雑で、暗記すべきポイントが整理されていないと感じることがあった。

解説を読めばもちろん理解はできるのだが、情報量が多く、一目で頭に入ってこない。

私は自分で重要なポイントを付箋に書き、重要な点を整理、暗記しやすくする工夫をした。

 

 

ライセンス取得サポート

合格後のライセンス取得サポートも充実しており、マニュアルが揃っているため迷うことはない。

ライセンス登録のために準備すべき書類も多く、EthicsのExamには苦労したが、無事に三輪社長とのインタビューも終わり、ようやく近日中にUSCPAのライセンス登録ができそうだ。

 

合格後の転職サポート

会計バックグラウンドや職務経験のない状態からUSCPAにチャレンジする場合、合格後の転職先に不安を感じる人もいるのではないだろうか。

私は利用していないが、長年USCPAの合格者を排出し続けてきたアビタスはUSCPAの転職サポートも提供しており、監査業界やコンサル、事業会社など、USCPAを必要としている企業へのコネクションがある。

USCPAの試験結果待ちのの人や、これからUSCPAを目指したい人に対してキャリアセミナー等も開いているため、積極的に活用して転職にも活かしていきたい。

 

終わりに

如何だっただろうか?なぜ私がUSCPA受験でアビタスを使うことにしたのか、アビタスを使って実際どうだったのかをざっくばらんにお話をしてきた。

予備校を選ぶのは合格への最初のスタート、ここからが本番の始まりだ。